2014年04月30日

IEの脆弱性を回避するべくEMETを導入する

TVやニュースなどでも報道されているIEの脆弱性。また修正プログラムは出ていないようですが、回避策の一つとして、EMET(フリー)の導入が取り上げられています。

このEMET (Enhanced Mitigation Experience Toolkit) は Microsoft が無償で提供している、セキュリティ強化ツールです。ウィルス対策ソフトなどとバッティングするものではありませんが、古いプログラムの一部では互換性の問題もあるようで、ユーザーガイドに沿って調整してみるか、どうしてもダメな場合には利用を断念するか?のいずれかになる可能性もあるようです。
副作用の影響を受ける可能性はあるものの、今回の脆弱性だけではなく今後の新規の脆弱性に対しても大きな効果が期待できるようです。

Enhanced Mitigation Experience Toolkit/Microsoft

フリーなんですが、上記の説明のところから先はすべて英語情報しかないこのソフト。
今回、このソフトの導入についてみていきます。

1) まずは上記リンクからダウンロードします。
Enhanced Mitigation Experience Toolkit 4.1

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* 画面にあるようにポップアップがブロックされたら、"一度のみ許可" とするか、"このサイトのオプション"のところをクリックして "常に許可" とすれば、ダウンロードが開始されます。

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2)"download.microsoft.comからEMET Setup.msi(8.18MB)を実行または保存しsますか?"とでたら、保存の脇の▼をクリックして、"名前を付けて保存" として、一旦デスクトップなどわかりやすいところに保存しておきます。

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もちろんご利用の環境にもよりますので、安定したインターネット接続が維持できている環境であれば、"実行" でも構いません。

3) 保存が終わったら、引き続き、"実行" をクリックしてインストールに入ります。もちろん一旦、ブラウザを閉じてから、デスクトップ上などの先ほど指定した保存先に保存されている、EMET Setupをダブルクリックして実行しても構いません。

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4) 実行すると、まずはセキュリティの警告から。これは、そのまま "実行" をクリックします。

5) インストーラーが起動しますので、そのまま "Next" をクリックします。

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6) 次に表示されるのがインストール先の画面。ここは通常このまま、"Next" をクリックして進みます。

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7) ライセンス条項の画面になりますので、"I agree"(同意する)を選択して、"Next" をクリックします。

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8) 確認の画面がでますので、そのまま "Next" をクリックしてインストールに入ります。

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9)Windowsのセキュリティの警告がでたら、"はい" をクリックして許可すると、実際にインストールが開始されます。

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10) "EMET Cofiguration Wizard" という画面がでてきますので、"Use Recommended Setting"(推奨設定) を選択し、"Finish" をクリックします。

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11) "Installation Complete" と最後に表示されますので、"Close"(閉じる)をクリックして終了します。

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これでインストールは完了です。

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インストールが完了したらさらに設定を行います。今回導入したEMET4.1の場合には、さらに強力にするために、Quick Profile Name のところを "Recommended Security Settings" から "Maximum Security Settings" に変更。

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さらに、"Apps" をクリックして、"Deep Hooks" にもチェックを入れてオンにしておくと強力にガードしてくれます。
なお現在配布されている、EMET4.1Updateについては、"Deep Hooks" の部分は既定でオンになっております。

EMET自体は英語ですが、日本語のユーザーガイドも用意されています。

EMET4.1日本語版ユーザーガイド

EMETがよくわからないし、導入も難しい...

そんな場合には、日本のセキュリティチームのブログなどでも紹介されていますが、

1) Vector Markup Language (VML) を無効化する
IPAのHPでは、コマンドによりVGX.DLLの登録を解除する方法のみが公開されていますが、"Internet Explorer の脆弱性により、リモートでコードが実行される" では、さらに、VGX.DLLに対するアクセス制御リストの制限を強化する方法も紹介されております。
また修正プログラムなどの提供を受けて、対応が済んだら再度、これを逆に有効に戻す必要もあります。

2) 拡張保護モードを有効にする

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インターネットオプションを開いて、詳細設定タブの設定にある"セキュリティ" の中で、"拡張保護モードを有効にする"と"拡張保護モードで 64 ビット プロセッサを有効にする" を有効にします。後者の、"拡張保護モードで 64 ビット プロセッサを有効にする" は、Windows8.1の64ビット版のIEの場合には表示されますが、それ以外のものの場合にはありませんので、ご注意ください。

といった回避策を取られることをお勧めいたします。

今後修正プログラムなどの配信などの情報にはご注意ください。

【2014/5/2更新】
緩和策も、以下のサイトにあるようにだいぶ整理されてきました。
自分は何から手を付けたらいいのか?とお困りの方は、一度以下のサイトもご参照ください。

[回避策まとめ] セキュリティ アドバイザリ 2963983 ? Internet Explorer の脆弱性により、リモートでコードが実行される/日本のセキュリティチーム


<参照>
セキュリティ アドバイザリ 2963983「Internet Explorer の脆弱性により、リモートでコードが実行される」を公開/日本のセキュリティチーム
Internet Explorer の脆弱性により、リモートでコードが実行される
Internet Explorer の脆弱性により、リモートでコードが実行される
エメット(EMET)、していますか? (1/2)/@IT
EMET 4.1 を公開 〜 構成ファイルや管理機能の強化
IE10 & IE11 : 拡張保護モードの実態/Japan IE Support Team Blog

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2014年04月29日

Office2013にMicrosoft Picture Managerを導入する

以前にも取り上げましたが、Microsoft Picture Manager について取り上げてみました。
その時にはOffice2003のライセンス・CDをお持ちという前提でご紹介させていただきましたが、今回はそうしたものがなくても利用ができるという事例のご紹介です。

Office2013 で Picture Manager を使いたい

この際にいただいたコメントの中で、ippeiさんからいただいた情報に基づいて導入してみました。確かにこれならだれでも導入が可能になるということで、今回、ご紹介させていただくことにしました。

また実はこれは、前々回取り上げた "Word2013で一太郎のファイルを開く" のところでも使った "SharePoint Designer" を導入することから始まります。

とりあえず今回は、Microsoft Picture Managerの復活から。

以前にも取り上げたように、Microsoft Picture Managerは、Office2010の時まで搭載されていた機能でOffice2013からは、Windows Liveフォトギャラリーを利用することで置き換えられなくなってしまった機能です。

【SharePoint Designerをダウンロードする】

まずは肝心のダウンロード。Office2010以降、32ビット版と64ビット版があるように、SharePoint Designerにも32ビット版と64ビット版があります。現在ご利用の環境に合わせて導入してください。通常Office製品は、普通にインストールすると、アドインなどの互換性の問題もあることから、現在のOffice2013においても、32ビット版が導入されます。ほとんどの方は32ビット版だと思いますが、念のためご確認ください。

Office の 32 ビット版と 64 ビット版のどちらを実行しているかを確認する

上記にあるように、いずれかのアプリケーションを起動し、バージョン情報を開いていただければ確認ができます。

さて、早速ダウンロードです。Microsoft Picture Managerをご利用になるだけであれば、SharePoint Designer2010がよろしいかと思いますが、以前にご紹介した一太郎コンバーターも使いたいという場合には、SharePoint Designer2007を導入してください。バージョンの違いはあれ、どちらにもMicrosoft Picture Managerは搭載されております。

Microsoft SharePoint Designer 2010 (32 ビット版)
Microsoft SharePoint Designer 2010 (64 ビット版)

* SharePoint Desingerには、SharePointDesigner2013もありますが、SharePoint Designer2013からは、Microsoft Picture Managerは搭載されておりません。
また、様々な事情があって、SharePoint Designer2007と2010の両方をインストールする場合には、必ず古いバージョン、SharePoint Designer2007からインストールしてください。

【SharePoint Designer2010をインストールする】

インストールの際、今回のようにPicture Managerのみ必要な場合には、すべてインストールする必要がないので、インストーラーが起動したら、"ユーザー設定" を選択してください。必要であれば後から "機能の追加/削除" からインストールも可能です。

1) インストーラーが起動したら、ライセンス条項に同意して、進みます

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2)次に、"ユーザー設定" をクリック

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* "今すぐインストール" でも構いませんが、必要のないものもインストールされるため、今回はユーザー設定で進みました

3)必要な機能のみ、"マイコンピューターから実行" として、とりあえずそれ以外は "インストールしない" にします

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4) インストールが完了すると、スタート画面に "Microsoft Picture Manager" が追加されたことが確認できます

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この "SharePoint Designer"、フリーで提供されていますが、この導入によって、いろいろ過去にあって、現在ない機能が使えたりするので、機会があればこれ以外のものについても改めてご紹介させていただきます。
posted by クリック at 14:54| 東京 ☀| Comment(19) | TrackBack(0) | Officeツール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月26日

IE11 でズーム機能(拡大表示)のカスタム設定ができない

Internet Explorer11において、メニューバーから拡大機能を利用する場合、"カスタム" が選択できないようです。

20140426-1.jpg

上記画像でもご確認いただけるように、75%までは選択が可能ですが、"50%" と "カスタム" のところはグレーアウトして選択ができません。

とりあえず、本症状はWindows7にインストールされた、IE11、Windows8.1にインストールされたIE11、さらにはWindowsRT8.1にインストールされたIE11にて同様の症状を確認いたしました。

ただし、ステータスバーを表示させれば、画面下部の拡大の部分からカスタム設定は可能なようなので当面はこちらから設定するか? マウスのスクロールボタン(Ctrlキー+スクロールボタン)による手動での調整であれば何とかできるようです。

【一時的な回避法】
1) Altキーを押すなどしてメニューバーを表示

2) 表示>ツールバー>ステータスバー とクリックして、ステータスバーを表示させます

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3) ステータスバー上に表示された "拡大" のところから、表示倍率を変更します
* こちらから行う分には、カスタムも選択ができます

20140426-3.jpg

いずれは改善されるものと思いますが、現状では難しいようです。
今後何かまた情報が入りましたら、追記させていただきます。

【2014/4/28追加】
もう一つ、情報いただきました。IEを起動すると表示される画面右上のツール(歯車のアイコン)から、拡大とたどっても、設定は変更できるようです。

20140428-1.jpg

ということで、本症状はメニューバーの表示メニューからたどっていった部分だけ機能しないようですね




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2014年04月22日

Word2013で一太郎のファイルを開く

一昔前までであれば、一太郎コンバーターなんてものもあったので、Wordでも、一太郎データを開くことができたんですが、Word2010(Office2010)以降は、このコンバーターが非搭載になりWordでは、一太郎ファイルが読み込めなくなりました。

そこで、今回はこのWord2013で、一太郎文書データを何とか読み込んで利用できるようにしてみたいという話題を取り上げてみました。

今回は、Windows8.1Pro(32ビット)/Office2013(32ビット)にて確認してみました。

用意するのは、

1) Sharepoint Designer2007(32ビット版)
2) これに伴い必要な.NetFramework3.5
 * .NetFramework3.5がインストールされていない環境の場合には、SharepointDesignerをインストールする際に最初に、インストールが要求されます。こちらのインストールが完了すると、自動的にSharepoint Designer2007のインストールが始まります。

ともにフリーです。ただし、一太郎を読み込むという目的以外で利用しない場合には不要なプログラムもたくさんありますので、インストールの際には、必要なコンポーネントを選択して行ってみてください。

【SharepointDesiger2007のインストール】
Sharepoint Designer2007の32ビット版をダウンロードします。ですので、Office2013についても、32ビット版である必要があります。
Sharepoint Designer2010もありますがこちらでは、すでに一太郎コンバーターは搭載されておりません。

SharePointDesigner2007

ちなみに、上記サイトによれば、このソフトがサポートされるオペレーティング システムとしては、
Windows Server 2003, Windows XP Service Pack 2
となっています。当然ながら、サポート対象には、Windows8.1はありません。

インストールにあたって、.NET Framework3.5 が必要になります。Sharepoint Designer2007をインストールする際、.NET Framework3.5 がインストールされていない場合には、まず最初にインストールするように出てきますのでインストールしてください。

こちらがインストール完了後、そのままお待ちいただければ、Sharepoint Designer2007のインストールが開始されます。

20140422-1.jpg

インストールにあたっては、そのままインストールしてしまうと余計なものがいっぱい入ってしまうので、"ユーザー設定" を選択して、必要な機能のみインストールします。
一太郎コンバーターだけ必要なら、それだけでも構いません。一応ユーザー設定で入って、必要なものを除いてみてください。ここでも以前に取り上げた "Picture Manager" などもマイコンピューターから実行にしておけばインストールされます。


【コンバーターを使ってみる】

20140422-2.jpg

コンバーターが導入されたことで開けるようになるのは、
一太郎7
一太郎8-13/2004-2006
のファイルになります。

今回、一太郎2008で作成されたデータをWord2013で開いてみましたが、文字データについてはとりあえずOKでしたが、画像関係は表示されなくなりました。
まぁそれなりに古いものですから、いろいろ試してみる必要はあるようです。

どんなデータが、このコンバーターでどこまで正確に再現できるのか?

ご興味のある方は是非ご自身でもお試しになってみてください。

posted by クリック at 21:35| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Word | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月20日

自分のブラウザは大丈夫?

何度か取り上げておりますが、Open SSLの脆弱性問題。国内でもこれに関連した被害が出始めています。

OpenSSL:三菱UFJニコス894人個人情報流出か/毎日新聞

基本的にはサーバー側での対応が必要なことでもありますので、利用者としてできることには限りがありますが、それでも前回IPAのページをご紹介したように、利用者として注意すべき点もいくつかあります。

OpenSSL の脆弱性に対する、ウェブサイト利用者(一般ユーザ)の対応について

普段利用しているSSLのかかったウェブサイトの対応状況を確認するとか、ウェブサイト運営者からのメールなどの連絡には注意して指示に従うなどのほか、ブラウザの設定を確認しておくことも非常に大切です。

前回の記事の中でもちょっと紹介しましたが、Google ChromeやSleipnir5の場合には、"サーバー証明書の取り消しを確認する" にチェックが入るように、設定を変更する必要があります。

一例ですが、以下のようなサイトに接続した場合、Internet Explorerのように既定で設定されている場合には、以下のような感じでアクセスができません。

20140420-1.jpg

https://www.cloudflarechallenge.com/heartbleed

ここにアクセスしたときに、表示できなければ正常、きちんとチェック機能が働いていることになります。逆に、英文ではありますが表示できるようであれば問題ありってことになります。

* ただし、Google Chromeの場合には、以前にも紹介したとおり既定では有効にはなっていませんが、このサイトにおいては、ページが表示できませんので、アクセスしただけでは確認ができませんのでご注意ください。

たまたま手元にあったiPhone4sのSafariでは、表示されておりました。いずれにしても一度ご自身のブラウザで、アクセスして確認してみてください。


<参照>
三菱UFJニコス、同社への不正アクセスの手口をOpenSSL/Heartbleed脆弱性の悪用と特定
OpenSSLの脆弱性攻撃で国内に被害 三菱UFJニコスで情報の不正閲覧/ITmedia
OpenSSL の HeartBleed脆弱性に対し、我々が注意すべきこととは?/TrendLabs
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2014年04月17日

Windows8.1Updateの適用には適用期限がある

先日配布が始まったWindows 8.1 Update。現在更新プログラムとしては提供されていますが、強制的にインストールされるようなまでにはいたってません。もちろんすでに適用済みの方も多いかと思います。

さて今回は、このWindows 8.1 Updateには適用期限があったというお話です。適用期限があるといっても、一定期間後にはインストールできなくなるという意味ではありません。

マイクロソフトのブログにも、"一般のお客様にとっては、Windows 8.1 Updateは、Windows 8.1デバイスを最新状態に維持するために必須のアップデートです。5月13日以降にWindows Update から新しいアップデートを受け取るためには、今回のアップデートのインストールが必須です"(ブログより引用)とあるように、このUpdateがされていないと、以降のUpdateは、これがあたってから出ないとインストールされなくなるようです。
現在はWindows 8.1 Update も強制的にはインストールされませんが、"今回のアップデートは5月13日より前にバックグラウンドでインストールされることになる" とあるように、5/13までには、Windows Updateで自動インストールされるようですから、普通にUpdateができていれば問題ないと思いますが、ニュースにもありますがUpdateは手動でやっているなど何らかの事情でUpdateができていないという場合には注意が必要です。

<参照>
「Windows 8.1 Update」の適用期限、企業ユーザーは8月まで延長/Internet Watch
Windows 8.1 Update : WSUS での公開と展開タイミングの延長について/The Official Microsoft Japan Blog
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Open SSLの脆弱性問題でユーザーが気をつけておくべきこと、そして知っておくべきこと

先日、ネットのニュースでも、"ネット史上最大のバグ?" とも報じられた、OpenSSLの問題。
次々にさまざまなチェックツールやサイトも出てきて、さらには、新聞などでも報道されるようになり、その深刻さがますます明らかになってきています。

とはいえ、ユーザーの側でできることが限られていることから、それなに?と思われている方も多いのかもしれませんね。

ネット史上最大のバグ?とも言われているOpenSSLの脆弱性

一度上記のような形でご紹介させていただきました。

さてその後ですが、実はユーザー側でも注意しないといけない問題がいくつか出てきています。
その一つが、ブラウザ側の設定の問題。実は、普段何気なく利用しているブラウザではありますが、既定の設定で使っていても問題ないと思われがちですが、それがちょっと違うんです。

OpenSSL の脆弱性に対する、ウェブサイト利用者(一般ユーザ)の対応について/IPA

上記のIPAのサイトにも比較的わかりやすくユーザーの取り組みについて紹介されていますが、今回のOpenSSLの問題は、ブラウザ側でも、"証明書の失効確認を有効にする" 設定がきちんとされていないといけないのですが、一部のブラウザでは、既定では有効ではありません。
その代表が、Google Chrome。あるいは、Google Chromeと同じエンジンを使っているSleipnir5も同様でした。

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* Sleipnir5 の設定画面。ブラウザ、左上の "Sleipnir" をクリックして、エンジン設定>Blink設定 とクリックして設定画面に入ります。

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* Google Chrome の設定画面。先ほどのSleipnir5と非常に似てますが、こちらが本家。ブラウザを起動し、右上のメニューをクリックして、設定>詳細設定を表示... とクリックすると、HTTPS/SSLの証明書の管理という項目が表示されます。

でさらに今日になって、

トレンドマイクロのパスワード管理ソフトでOpenSSL脆弱性による漏えいか

といった情報も。こっちはMAC版みたいですが、次々にいろいろな関連の情報も。さらに、実際に悪用されている例と、それに伴う逮捕者も出ているという事実...

OpenSSLの「心臓出血」脆弱性、悪用の疑いで逮捕者

加えて、以前から指摘されていたようですが、問題とされて報道されたDNSサーバーの問題もあります。これもユーザー側では何ともしようのないことではありますけど。

いずれにせよ、こうしたセキュリティがらみの情報には、今後も、注意したいですね。


2014/4/18 更新追加情報

シマンテックから、今回のOpenSSLの脆弱性にともなう、企業あるいは個人がどのように取るべきか?その対策について説明されたPDFが公開されています。ぜひ一度ご覧ください。

Heartbleed脆弱性

上記サイトの、"Heartbleed 〜OpenSSL の脆弱性〜" をクリックするとダウンロードできます。

またセキュリティレスポンスブログやインフォグラフィックなどの情報も非常に参考になります。



<参照>
インターネットの根幹「DNS」に根本的欠陥が見つかる/BLOGOS
OpenSSL の脆弱性に対する、ウェブサイト利用者(一般ユーザ)の対応について/IPA
Chromeは既定だとオンラインで証明書の失効確認していないので設定方法を調べてみた/piyolog
Google Chrome、SSL証明書のオンライン失効チェックを無効に/ITmedia
正しいサイトを開いても「偽サイト」にすりかわる恐れ -- 「パンドラの箱」と呼ばれるネットの欠陥見つかる/インターネットコム
インターネットの根幹「DNS」に根本的欠陥が見つかる/BLOGOS
SSLサーバ証明書を確認してみよう!/小悪魔女子大生のサーバエンジニア日記

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2014年04月12日

Windows Medai CenterでTVを見るには、インターネットがつながっている必要がある

私自身、ワンセグを利用してTVを時々見ることはあっても、その際には専用のビューワーを利用しているので、Windows Media Centerを利用してTVをPCで見ることがほぼありませんでした。なので、初めて知ったわけですが...
PCメーカーによっては、最初からTV視聴機能が搭載されている場合には、オリジナルのTV視聴用のソフトなどが入っているケースもあり、その場合には本件には該当しない場合もあると思います。あくまでもそうしたソフトが入っておらずWindows Media Centerを利用してTV見るというケースになります。

以下で参照させて頂いた、「Windows Media Center TV Pack で、地上デジタル放送を視聴しようとすると、"サービスを利用できません" と表示されて視聴ができない」 の所にも紹介されていますが、"Windows Media Center TV Pack では、TV の視聴に必要なライセンス情報の管理に Play Ready (Windows Media DRM) というデジタル著作権管理の仕組みを利用しています。通常、ライセンス情報はインターネットの接続を通じて、定期的 (最大 90 日以内) に自動更新されます。しかし、インターネットに接続していない場合、ライセンス情報が更新されず、失効してしまうため、TV が視聴できなくなる現象が発生します"(サポート情報より引用) とあるように、インターネットがつながっていないとTVが観られなくなります。

ということは、色々なケースが考えられます。

・セキュリティソフトなどの影響で、ブロックされてしまうケース
・無線ルーターの電波の状態が今ひとつ安定しなくて、接続が不安定なケース
・TVを見るだけだから、インターネット使わないと思って、有線であってもLANケーブルが外れているケース
など

一見、インターネットとは関係ない様に見えても、Windows Media CenterでTVを見るってことは、テレビアンテナを繋いでいればTVを見られるって訳ではないんですね。また番組ガイドもインターネットが利用できないと更新ができませんので、ご注意ください。


<参照>
Windows Media Center TV Pack で、地上デジタル放送を視聴しようとすると、"サービスを利用できません" と表示されて視聴ができない
Windows Media Center の番組ガイドを使う
Windows Media Center でインターネットに接続する: よく寄せられる質問
Windows Media Center でテレビを視聴する
Windows Media Center 用としてテレビ チューナーを追加する前に知っておく必要のあること
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2014年04月11日

ネット史上最大のバグ?とも言われているOpenSSLの脆弱性

ネット上では結構話題になりつつありますが、そのわりには世間ではあまり触れられていないので、セキュリティの情報として掲載させて頂きました。

利用者側で出来ることは限られているのですが、現在OpenSSL脆弱性が問題になっています。

脆弱性の問題を抱えているサイトの一例が、Gizmodoのサイトにも挙がってますが、以下のA checker (site and tool) for CVE-2014-0160でチェックもできます。

20140411-1.jpg

Heartbleed test

OpenSSLを利用しているすべてのサイトというわけではなく、当然ながら、すでにこのバグを修正しているところも多々あります。

大手のサイトなら安心?というわけでもないようで、もちろん既に対応済みの所も多々ありますが、未対応の所もあるようです。

状況は常に変わっていくと思いますので、引き続き、こうした情報にはご注意していきたいですね。

そして非対応のサイトには接続しないとか、あるいは上記のサイトを利用して予めチェックしてから接続するなど注意した方がいいかもしれませんね。


<参照>
OpenSSL の脆弱性対策について(CVE-2014-0160)/IPA
ネット史上最大級のバグ発見。カナダは確定申告を緊急停止、危険度は10段階の11レベル?

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2014年04月09日

リスクの高いFlash Playerの脆弱性

Adobe Flash Playerだけではなく、Adobe Airなども対象のようです。
相変わらず多いAdobe Flash Playerの脆弱性ですが、緊急性の高い更新のようなので、Updateの案内が表示されたら、早めにUpdateしてください。
基本的には現在配信されている最新のもの、Ver.13にUpdateしないといけないようです。

ちなみに、複数のブラウザをご利用の方は、ブラウザごとにUpdateが必要になることもあります。


<参照>
Adobe Flash Player の脆弱性対策について(APSB14-09)(CVE-2014-0506等)
Security updates available for Adobe Flash Player
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2014年04月08日

計算式を挿入しているのに、値(計算結果)ではなくて、数式が表示されてしまう

トラブルと言うほどのことでもないのですが、たまたまサポートで見かけた面白い症状でしたのでご紹介と、対処法を取り上げてみました。
通常は、Excelで計算式を入れた場合には、その値(計算結果)が、そのセルに反映されます。まぁ、当然ですよね。

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仮にここに数式を表示したい場合には、Excelのオプションを開いて、詳細設定を選択し、"次のシートで作業する時の表示設定" のところで、"計算結果の代わりに数式をセルに表示する"をオンにすれば、計算結果ではなく、数式が表示されるようになります。

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さて今回ご紹介するケースは、この数式を表示すると言う設定になっていないのに、計算式の設定されたセルに数式が表示されてしまうケースです。

実際に検証してみました。

予めセルの書式の表示形式が、"標準" の状態ではなく、"文字列" となっている場合、そこに計算式を設定しても、当然文字列として認識されてしまうため、計算式がそのまま表示されてしまう様です。

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画面左が、セルの書式の表示形式が、"標準" の場合。そして画面右が、予めセルの書式の表示形式を "文字列" とした場合です。

結果どんな、症状が発生するのか?

1) セルの表示形式が標準のまま計算式を設定
計算結果が表示された状態でセルの書式設定を、あえて、"文字列"に変更してみました 
----> 表示された値は文字列として扱われるようですが、計算式は表示されず、その後の計算結果も正しく表示されます。
但しこの場合対処法の所でもご紹介していますが、一旦F2などで編集モードに入って、エンターで確定などで数式が編集される、"文字列"に変更したことが有効になり、数式が表示されるようになります。

2) セルの書式を文字列にした状態で数式を設定
結果としては、数式が表示されてしまいますので、誤りに気がついてセルの書式を、標準に変更したとします。しかし、書式は変更されても、数式は表示されたままです。当然参照先の値を変更しても再計算されません。
仮に、データ>再計算を実行 としても再計算されず数式が表示されたままになります。

では、そうなった場合どう対処したらいいのか?
まずは、とにかくセルの書式設定を確認し、表示形式を "標準" に戻します。
その後、
方法 1) 一旦編集モードにしてから確定し直す
該当のセルを選択し、F2キーで一旦編集モードに移動し、
そのままエンターで確定します ---> これが一番簡単な対処法です 

方法 2) 区切り位置指定ウィザード を利用する
データタブ>区切り位置 とクリックします
"区切り位置指定ウィザード" のダイアログを開いて、何もせずそのまま、"完了"をクリックします

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* "区切り位置指定ウィザード" を利用する場合、複数の列に渡っている場合には、複数列のセルを同時に選択してこの設定を行えませんので、1列ずつ行う必要があります。同じ列の複数の行を選択する分には問題なく一度に行えます。

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もし順にウィザードに従って進む場合には、
1) 区切り位置指定ウィザード−1/3

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2) 区切り位置指定ウィザード−2/3
"区切り文字"のチェックは外しておきます。

20140408-1-3.jpg

3) 区切り位置指定ウィザード−3/3
"列のデータ形式" の所が、"G/標準" となっていることを確認して、"完了" で終了します。

20140408-1-4.jpg


と、こんな方法もあるようですね。後者の方は、ちょっと面倒ですが。


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2014年04月07日

IE11だとBiglobeのWebメールで、受信した添付ファイルがダウンロードすると文字化けしてしまう

Windows7やWindows8、Windows8.1のPCを使っていて、特定のホームページがある時を境に正常に利用できなくなることってよくあることです。

要因もいろいろで、ご利用の環境などを確認する必要もあるのですが、今回はとりあえず今一番起こりそうな案件として、"互換表示設定"を利用して改善させる方法をご紹介します。
"一番起こりそう" ということを書いたのは、Windows Updateがかかって、これまで、IE9やIE10だったものが、IE11にバージョンアップしてしまい、これが要因でうまく表示できなくなることが多々あるからです。UpdateしてもIEがバージョンアップしたのに気がつかない...ありそうですよね。

決してUpdateしたことが悪いわけではなく、最終的には互換設定などなくてもサイト側できっちり表示できるようにしてくれるのがいい訳なんで、あくまでもそれまでの、暫定措置としてということになります。

ちょうど現在発生しているトラブルを例にすると、Biglobeの提供するWebメールがあります。

以下のBiglobeのHPでもアナウンスされているように、IE11でこのWebメールを開くと、添付ファイルが文字化けしたりする症状が現在発生しています。プロバイダーの方でも調査中のようなのでいずれは改善すると思いますが、現在のところは、互換表示設定にて対応するか、他のブラウザを利用するしか方法がないようですね。

Internet Explorer11でのご利用について

こうしたことって、ブラウザが新しく更新されていくと、たびたび発生しうることです。なのでそんな場合に、試したいのが 互換表示設定 ということになります。

手順は以下のとおりです。

1) ブラウザを起動しうまく表示できないサイトに事前に接続した上で、ツール>互換表示設定 と開きます

20140407-1.jpg

2) 互換表示設定のダイアログが表示され、すでに "追加するWebサイト"にはアドレスが入っているはずなので、"追加" をクリックします

20140407-2.jpg

3) "互換表示に追加したWebサイト"にアドレスが追加されたことを確認して、"閉じる"にて閉じます

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これまで問題なくログインして利用できていたのに、ログインできても表示がおかしい とか、 ログインしてもボタンが押せない...など、あれ?と思ったらまずは一度試してみるのも一案ですね。

今回一例として取り上げたBiglobeのWebメールですが、現在もまだ調査中のようなので、うまく表示できない方は互換設定表示にてお試しください。

<参照>
互換表示でサイトの表示の問題を修正する
Windows 8 の IE トラブル対処法 : 互換表示を試してみる
Internet Explorer 11で、互換表示を有効にする方法について教えてください
posted by クリック at 14:51| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Internet Explorer | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月03日

"かな入力" 設定をする場合、デスクトップの時と、ストアアプリの時では設定が別になる

英文タイプ出身の自分としては、ローマ字入力しか使わないので、お恥ずかしながら、お客さんのサポートをしていて、その方のPCが "かな入力" モードだったりすると極端に入力が遅くなって、おろおろしてしまいます...

まぁそれはさておき、Windows8以降、画面操作をする際に、デスクトップでアプリを起動して操作する場合と、スタート画面でWindowsのストアアプリなどを操作することと2通りの場合があります。
"かな入力" モードで利用する場合、タスクバーに表示されている言語の所から変更するか、IMEの詳細設定を開いて、変更をしていきます。

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さてこれで完了かと思いきや...実はこれは、あくまでもデスクトップ上で操作をする時の設定に過ぎず、ストアアプリ上では、これが反映されません。
デスクトップで設定を変更した状態でスタート画面などに移動して、検索チャームを開いて、検索の枠に文字を入力していただければ、一目瞭然ですね。

ストアアプリの画面では別の所から設定していく必要があります。

変更は以下の手順で行います。
1. Windowsキー + I あるいは、画面右上をポイントし、チャームを出して設定をクリックします

2. "PC設定の変更" をクリックして開きます

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3. 時刻と言語>地域と言語 とクリックします

4. "言語" にある 日本語>オプション とクリックします

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5. さらに "キーボード" の所にある、MicrosoftIME>オプション とクリックします

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6. オプション画面が表示されたら、画面を下にスライドし、"ハードウェアキーボード" の所にある "かな入力を使用する" を "オン" に切り替えます

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ローマ字入力されている人には関係ありませんが、"かな入力" をご利用の方は確認してみてください。

posted by クリック at 12:24| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | Windows8.1/RT8.1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月01日

PDFファイルが開けない

PDFファイルを開こうとすると、"この PDF ファイル内の Flash テクノロジーのコンテンツを表示するには、 Adobe Reader と Acrobat をサポートするこのバージョンの Flash Player をインストールしてください" というメッセージが出て開けないことがあります。

これは、もちろん単純なPDFファイルであれば発生しませんが、PDF内にFlashコンテンツが埋め込まれていたり、PDFポートフォリオのように複数のPDFファイルをひとつにまとめてあるようなものを開くようにするに、Flash Playerが必要になるためです。

YouTubeなどは見られるから、Flash Playerはちゃんと入っているはず... と思われるかもしれませんね。
では、何故エラーになるのか?

以下のAdobeのサイトにもありますが、"Acrobat X/Adobe Reader X の 10.1.5 アップデートにより Flash Player が同梱されなくなったため、10.1.5 アップデート適用後にも同様の問題が発生します" とのことで、AdobeReaderがUpdateされたことが要因となるようです。
通常こうしたファイルを開くためには、Internet Explorer用のFlash Playerではなくその他のブラウザ用のFlash Playerのプラグインが必要になるためにこうしたエラーで表示されなくなるようです。

Adobe Flash Playerのダウンロードページ

上記のダウンロードサイトにアクセスし、手順1で、利用のOSを選択、手順2で、"Flash Player 12 for Other Browsers"(現在配布されているのが、Flash Player12なのでこうした表示になります)を選択してインストールしておきます。こうすれば、エラーが出ずに該当のPDFファイルも表示されるようになります。
インストール後は必ずPCを再起動した上で動作をご確認ください。

<参照>
PDFポートフォリオとは?
PDF の SWF コンテンツや Flash ムービー、PDF ポートフォリオが表示されない(Acrobat XI/10.1.5 | Adobe Reader XI/10.1.5)
posted by クリック at 21:35| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Windows全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする